
結婚式では、新郎新婦あてに歌を贈ることがあります。結婚式で歌われる歌には定番のものがありますが、いずれも歌詞が二人の愛が長く続くことを祈った歌や、新しい門出を祝うものです。
ただ、定番ばかりではつまらないと感じる方も居ることでしょう。そんなときは、新郎新婦の好きな音楽の中から、特にお気に入りのものをチョイスしたり、定番ではないけれど良い歌詞の歌などを見つけてみるのがオススメ。新郎新婦からリクエストがあるときは、それに応じると喜ばれます。
オリジナリティのある結婚式にしたいときは、こうしたところでアレンジを加えてみるのも良いかもしれません。
宝石のように煌めくスペイン曲集
アルバムのタイトルは、「PUERTA DEL SOL」(プエルタ・デル・ソル)。太陽の門。熊本マリさんが10歳からの6年間、家族とともに住んだスペインはマドリードの街の名前。<いつもスペインの太陽は、私に勇気を与え、見守ってくれた>(熊本マリ著『ラ・ピアニスタ 太陽の門から』ショパン刊)と語るマリさんの、これは故郷に捧げるスペイン音楽集。
くっきりとした粒立ちのクリアーなピアノの音。背中のしゃきっと伸びた音楽性の晴れやかさ。生き生きとして、爽やかな気分にあふれたリズム感。聴いていて、とても清々しい気分になりました。
いかにもスペイン!て感じの躍動感はじける曲もよかったけれど、それ以上に、ゆっくりとしたテンポで奏でられる、光と翳(かげ)の「翳」の色合いを感じる曲の演奏がよかったな。アルベニスの「コルドバ」(『スペインの歌』より)、グラナドスの「オリエンタル」(『スペイン舞曲集』より)、同じくグラナドスの「マハと夜鳴きうぐいす」(『ゴイェスカス』より)といった曲。
また、優しいファンタジーの調べに満ちた小品、ロドリーゴの『セシリアのアルバム』からの2曲も素敵。「金髪の妖精のうた」と「ちいさな黒人の男の子、ペポ」っていう曲。マリさんが、「ね、こんなのもいいでしょう」って宝石箱から取り出した音楽みたい。きらりと光っている風情が可憐で、愛らしかったな。
あと、ファリャの「火祭りの踊り」(『恋は魔術師』より)のダイナミックな演奏が忘れられない。心沸き立つ躍動感があって、聴いていてはっ とさせてくれて面白かった。
2004年7月11日〜13日、彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホールでの録音。
おしまいに、ライナーノートに記されていた熊本マリさんのメッセージを掲げておきます。
<今回のアルバムは、久々のスペインもの。私の故郷でもあるスペインのベストを残しておきたかった。スペイン音楽ファンのため。まだスペイン音楽を聴いたことがない人のためにも。 新鮮、発見、情熱、希望、そして、愛。人生に必要な要素。音楽もその一つであり、心を若がえらせてくれる。 このアルバムが、皆様に、沢山の幸せをもたらしますように!>
最高!
すばらしい。スペインの情熱を体で感じさせる音楽。朝聴いても、夜聴いても、また違った味わいだ。力がわいてくる音楽。最高の演奏!選曲もすばらしい。